2012/01/31
“揺れに強い東京の街”ランキングで多摩市が1位 表層地盤増幅率が最小
文部科学省研究開発局地震・防災研究課の地震調査研究推進本部が公表している地盤の固さのデータを元に、ゲンダイネットが「東京都内の地震に強い地区ランキング」を作成したところ、45の区・市(西多摩地区は除く)の中で多摩市が首位に立った。
土地の表層に近い部分(表層地盤)の揺れの大きさを数値化した「表層地盤増幅率」に基づいて、区・市役所の所在地のデータでランク付けした。地盤がもろいほど数値が増えるといい、ゲンダイネットの記事によると「『1.5』を超えれば要注意。『2』以上は、強い揺れへの備えが必要だ』というが、多摩市の値は1.04で最小。2位の八王子市(1.14)、3位の稲城市(1.23)と、多摩ニュータウン地域の自治体がトップ3を占めた。
一方で表層地盤増幅率が高い自治体ワースト3は、45位の江戸川区(2.41)、44位の葛飾区(2.39)、43位の荒川区(2.38)という順。この指標に関しては“東高西低”の傾向がみられる。
とはいえ、表層地盤増幅率はあくまでも一定の震度に対する揺れの度合いを比較する指標。東大地震研究所による「4年以内に首都圏でM7級の大地震が起きる確率は70%」という試算が報じられたとき、多摩地域に住む多くの人は「立川断層は大丈夫だろうか?」と心配になったはずだ。
地震調査研究推進本部は平成15年に、立川断層帯の長期評価に関するデータも公表している(調査は平成9~11年度に実施)。これは関東山地東部から武蔵野台地西部にかけて分布する活断層帯で、具体的には青梅市東部、西多摩郡瑞穂町箱根ヶ崎、国立市谷保、多摩市一の宮を走っている。
この評価によると、「立川断層帯では、将来マグニチュード7.4程度の地震が発生すると推定」されるという。ただし、将来の地震発生確率を見ると、今後30年以内の地震発生確率は、0.9~2%。同様に50年以内は0.5~4%、100年以内は0.8~4%、300年以内は2~7%となっている。「4年以内にM7地震が70%」の予想に比べるとはるかに低い確率で一安心だが、いざという時の備えは怠らないようにしたい。
[上の画像(クリックで拡大)は、地震調査研究推進本部が提供する「地震ハザードステーション(J-SHIS)」で、表層地盤増幅率を表示させた状態。赤い四角のマークは多摩市役所の所在地。赤い直線は立川断層。]
■ゲンダイネットによるランキング■
◇1/多摩市/1.04
◇2/八王子市/1.14
◇3/稲城市/1.23
◇4/武蔵村山市/1.26
◇5/国立市1.27
◇6/立川市/1.30
◇6/日野市/1.30
◇6/昭島市/1.30
◇9/小金井市/1.32
◇9/府中市/1.32
◇11/町田市/1.33
◇12/東大和市/1.35
◇13/国分寺市/1.40
◇13/東村山市/1.40
◇15/調布市/1.42
◇15/西東京市/1.42
◇17/清瀬市/1.43
◇18/大田区/1.44
◇18/墨田区/1.44
◇18/台東区/1.44
◇21/北区/1.45
◇21/渋谷区/1.45
◇21/杉並区/1.45
◇21/東久留米市/1.45
◇25/新宿区/1.46
◇25/小平市/1.46
◇27/三鷹市/1.47
◇28/練馬区/1.49
◇29/目黒区/1.50
◇29/板橋区/1.50
◇29/世田谷区/1.50
◇32/中野区/1.51
◇33/武蔵野市/1.53
◇34/品川区/1.60
◇35/豊島区/1.64
◇36/狛江市/1.74
◇37/文京区/1.99
◇38/足立区/2.06
◇39/千代田区/2.15
◇40/港区/2.27
◇41/中央区/2.28
◇42/江東区/2.30
◇43/荒川区/2.38
◇44/葛飾区/2.39
◇45/江戸川区/2.41
地盤から読み解く M7に耐えられる 揺れに強い街ランキング (ゲンダイネット)
立川断層帯の長期評価について (地震調査研究推進本部)






