2012/01/29 秋元 孝夫
多摩ニュータウン:関係駅の乗降客数推移
人口が増えていれば最寄り駅の乗降客も増えるのが普通。だから乗降客の推移を見ればその市街地の活性状況も推察できると思うのだが、最近は高齢化が進むという事態から定年退職などで電車を使わない居住者も増えてくる。だから街が古くなると駅利用者も頭打ちから減少に推移する可能性も出てきて、本当のところは良くわからない。
そこで、まずは多摩ニュータウンの主要駅の乗降数を並べてみると京王線永山駅の乗降数のみが平成17年度(2005年)以降、増加の気配が見えなくなっている。ただし、小田急永山駅の動向は延びているから、全体としては増えてはいるのだが、小田急線に乗降客が集中するには訳があるようだ。
それは多摩急行の運行にある。丁度2004年12月から従来の各駅停車の一部を置き換えられて区間急行が新宿駅まで運行されている。多摩線内はすべての駅に停車するが新宿までの直通は嬉しい。2000年以降千代田線に乗り入れする多摩急行が有ったが、新宿に行くのに代々木上原で乗り換えるので、うっかり居眠りをしていたら乗り過ごしてしまう。そこに区間急行が登場した価値は大きい。永山同様多摩センター駅の乗降数の小田急の延びは大きい。一つのダイヤ編成のアイディアが乗降客を増やすことに繋がるのだ。
さて、多摩ニュータウン全体の電車利用者の延びだが、競争による多少の変動は有るものの基本基調は増加傾向を示している。つまり人口の増加と共に乗降数は増えているという認識で正しいだろう。とりわけ乗り換えも無い南大沢駅の利用者が増えているのは駅前のアウトレットと新規の住宅供給の影響だ。同様に住宅の張り付きが続いている唐木田駅、京王堀之内駅、多摩境駅は乗降数は右肩上がりで、こうした状況を見る限り多摩ニュータウンは安泰である。まだまだ利用されていない住宅地や事業用地が残っていて、比較的人気も薄らいでいない状況なので、急速ではないが次第に定住する人も多くなっているように思う。
やはり都市居住者は便利を求めているので多摩ニュータウンが若い世代の生活便利さに置いてはますます向上していくベクトルに有るので、人はまた集まってくるのだろうと予感している。2012年度に京王線調布駅の地下化が完成するのだけど、新宿までの乗り換えが無くなって欲しいと思うのは南大沢居住者の願望。小田急は複々線化がそろそろ完成するので区間急行よりも便利な直通路線が出来るだろう。南大沢居住者としては京王さんにも頑張ってもらいたいな。

