【面白多摩人第4回】堤香苗さん(株式会社キャリア・マム代表取締役)
2011/11/02
三津谷 ゆき
皆さん、こんにちは(^O^)先週はハロウィンでしたね^^私は仮装してハロウィンパレードやハロウィンパーティーに参加してきました!! 皆さんはどんなハロウィンを過ごされましたか?
さて、今回の面白多摩人は元アナウンサー、現在は株式会社キャリア・マム(本社・多摩市愛宕4-6-23)の代表取締役の堤香苗さんです。会社設立の経緯や主婦をターゲットにした理由などをお伺いしました。学生として、大いに考えさせられる言葉も頂きました。私自身も含め「苦労するより、要領よく」「失敗しないよう、無難に」などと考える人は、特に若い人たちに多いのではないかと思いますが、そういう人はぜひ心して読んで下さいね(笑)!
●人と同じことをするのが嫌だった学生時代
堤さんは神戸の出身で、もともと芝居が好きだったことから、早稲田大学第一文学部に入学して演劇を専攻しました。当時はいわゆる「女子大生ブーム」の頃で、マスコミからの仕事の依頼が多く、テレビやラジオのパーソナリティーを務める機会が増えていったそうです。その一方で、人に合わせる、群れることが大嫌いだという堤さんは、そうした仕事や演劇など自分の関心分野以外には全く目を向けず、大学でも一匹狼でいても平気だったとか。卒業式にはなんと黒のタキシードとサングラスをかけて行ったそうです。そんな堤さんの周囲に媚びない様子は、当時住んでいた中野の繁華街の人たちには新鮮に映ったのか、いつも声をかけてもらったり、焼き鳥をサービスしてもらうなどとてもかわいがられたそうです。
●「できない」で諦めない。「やり続ければ絶対できる」
大学卒業後はお芝居で生きていきたいと思い養成所に入るも、思うように上の段階に進むことができず断念し、その後はフリーアナウンサーとして活躍されていた堤さん。会社に属することを望まず、「自分の名前で仕事を取れるようになりたい」という思いが強かったのだそうです。それは難しいのではないかと周りに言われても、「できないのは単にやっていないから。やり続ければ絶対にできる」と自分を鼓舞していたといいます。ただしその後、結婚、妊娠という人生の節目を迎え、「アナウンサーを続けるか、出産して子育てか」という選択を迫られ、堤さんは子供を生むことを選びました。
●子供たちに「かっこいいお母さん」を提供したい
アナウンサーの仕事を離れてから、会社設立に至るまでにどのような経緯があったのでしょうか。堤さんが初めて幼いわが子を連れて公園へ行った時のことです。周りにいた母親たちが夫や子供に対する不満を言い合っている姿を見て、「夫や子供には高い要求をしているけれども、果たして母親たちはがんばっているのだろうか。子供にとって母親というのは、大好きでかけがえのない存在のはず。そんな母親が自分を棚に上げて不平不満ばかり言うのでは、大人として、子どもに恥ずかしい」と強く感じたそうです。そこで、自分の生き方と家族を心から肯定できる“かっこいい母親”を子供たちに提供したいという一心で、キャリア・マムの設立を決意したといいます。想いがビジネスプランよりも先にあったところに、堤さんの子供たちへの強い愛が感じられますね。
●10万人の主婦の可能性と、自身の力の源
アンケート調査やマーケティングなどの基盤となるキャリア・マム会員は、今では主婦を中心に全国で約10万人。「人の役に立つと思うと、雑な生き方はしないもの」という堤さんは、これからも主婦たちが持つ悩みや問題に真正面から向き合い、既存のビジネスに加え新事業も始めて、彼女たちの可能性を見つけていきたいと抱負を語ります。そして、その力の源は二人の子供にあるのだとか。自分のことを「根はグータラ人間」と評する堤さん。そんな自分に神様が二人も子供を授けて下さったのは「怠けないでしっかり生きなさい」という意図だと受け止め、この子供たちを世の中の役に立つ人物になるように精一杯育ててかかわっていこうと思うのだそうです。
●1億円があったら?
「多摩市のために1億円を自由に使えるとしたら」という毎度恒例の質問をさせていただきました。「1億円で足りるか分からないけれども、保育や介護などの施設を併せたテレワークセンターを設立したい」とのことでした。テレワークセンターは、情報通信技術を活用した電話オペレーティングやPC関連業務のワークスペースであるとともに、場所や時間にとらわれない在宅ワークやモバイルワークを支援する拠点でもあります。堤さんは多摩市内にテレワークセンターを設立し、同じ建物内に保育施設と介護施設を併設することで、子育てや介護を理由に仕事を諦めている主婦たちに働く場を提供したいといいます。
●若いうちには失敗も必要
最後に、若者たちへのメッセージをいただきました。「最近は“お利口”な人たちが増えてきた」とさびしそうに仰る堤さん。自分の気の向くままにもっと「はっちゃけてほしい」といいます。好きなことに精一杯打ち込んで、自分で道を切り開いてきた堤さんの言葉にはとても説得力がありました。そして、「若いうちにどんどん失敗しておくほうがいい。年を重ねてからの失敗は体に堪えるからね」と笑いながら仰いました。
●取材を終えて・・・
インタビューの中で、私は堤さんの「人の役に立つと思うと雑な生き方はしない」という言葉を、胸に突き刺さるような思いで聞いていました。私を含め多くの学生は、授業にいい加減に参加していても「自分が損するだけで周りには迷惑かけてない」といい、アルバイトを適当にこなしても「きっと社員が助けてくれるだろう。時給は安いし、この位で十分だろう」などと考えがちで、自分の損得だけを基準にして生きている人が多いような気がします。「周りの人はどうしたら喜んでくれるのか」という問いかけを常に持ち続けることで、自分を律して堤さんのいう「雑な生き方」をしなくなり、結果として自身の成長や生活の質の向上につながるのではないのかな、と思いました。社会人にとってこの考え方はとても重要だと思いますが、学生のうちからこの考え方を習慣づけることで実り多い学生生活を送れるのだと教わった気がしました。



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