多摩大附属聖ヶ丘の生徒たち、多摩周辺のホタルの遺伝子を解析

2012/02/18
光丘久和

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多摩大学附属聖ヶ丘中高等学校の自然科学部は、学校周辺で捕獲されたホタルの遺伝子解析を行い、1月21日に校内の大教室で発表会を行った。これには多摩市内外から一般市民15名ほどが発表を聞きに参加。これに生徒や講師、連光寺ホタル連絡会のスタッフなどを含めて総勢34名になった。

生徒たちを指導した有岡淳先生は次のように話した。「以前は稲城市内にある都立高校に勤務していたが、10年前から多摩大付属に勤務するようになった。新宿から比較的近いのに、豊かな自然があることが決め手だった。学校周辺には清流にしか生息しないゲンジボタルや、流れがなくても生息できるヘイケボタルがいるが、全国のホタルの遺伝子との比較によって土地の固有性がわかるのではないかと、生徒たちと調査した」

多摩大付属の生徒たちによる発表

生徒たちが行った稲城市、多摩市のホタルの遺伝子解析実験では、3地点のホタルが選ばれた。その場所は稲城市の東京都立若葉総合高等学校(旧都立稲城高校)付近、上谷戸(かさやと)親水公園の水路、連光寺6丁目の湿地。分析は個体からDNAを抽出、制限酵素で遺伝子を切断する方法で行われた。最初の場所ではゲンジボタルがaaabで関東グループ、ヘイケボタルがaaaaaでおもに東日本、上谷戸公園のはbaaaで東北または南九州グループ、連光寺6丁目湿地のヘイケボタルはaaaaa型でおもに東日本という結果が出た。

これで上谷戸以外は土地の固有種、上谷戸はどこかで買った幼虫を放流しているため、ホタルの遺伝子に驚くほど遠く離れた地域のものも含まれることが解明された。

連光寺6丁目谷戸のホタル(田中千尋さん撮影)

これに先立ち、連光寺ホタル連絡会を代表して相田幸一さんが挨拶し、次のように語った。「連光寺6丁目湿地には貴重な水生生物が見られ、市内でも非常に希少な植物が生えており、残されたとても貴重な場所。現地は外来植物の強い種に覆われているが、自分たちはそこに田んぼをつくった。水田を復活させることにより、水田の植物、生き物が復活するだろう。それはホタルにとってもよいことだ。地権者との関係をどうやってつなぎ、この湿地を残していくか。地域の人や多摩大付属の生徒らと連携しながら、この湿地をずっと残していきたい」

このほかにも、生徒たちが永年行ってきたチョウの研究、陸生ホタル研究家の小俣軍平さんによるミニ講演「多摩丘陵のホタルの現状」など、盛りだくさんのプログラムだった。

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