2010/08/23

戦後の朝夕―戦争のころ(5)

混乱の中で「戦後」の時代が始まっていました。食物も衣類も日用品も、究極の欠乏状態は続いていました。打倒米英へとあんなに高まった「熱狂」はすでになく、人々は今、貧しい生活の中で、ただ平和であることだけに安らぎを見つけて [...] 続きを読む »


2010/08/15

「時代」を信じてはいけない―戦争のころ(4)

終戦を告げるラジオの放送を聞いたとき、母はすっくと立ち上がってぼくの手を取りながら叫びました。「戦争、終わったのよ、よかったねえ、よかったねえ!」そんな露骨に喜んでいいのかなあ、と子供心に思いました。その夜、久しぶり [...] 続きを読む »


2010/08/09

選手宣誓に思うこと―戦争のころ(3)

我が家が京都郊外の新興住宅地に引っ越したのは、ぼくが一年生の一学期を終えた夏でした。二学期が始まる日、ぼくは母に連れられて地域の学校に初登校しました。昭和十五(1940)年九月、戦争が始まる一年三ヶ月前のことです。六 [...] 続きを読む »


2010/08/06

多摩平和イベント映画上映会、今夜と8/14の2回開催―「731部隊元少年隊員の証言」ほか

多摩平和イベント実行委員会は今月、反戦と平和をテーマにしたドキュメンタリー映画2本の上映会を開催する。8月6日(金曜)は、旧日本陸軍の細菌兵器開発部隊(第731部隊)に15歳で配属された篠塚良雄さん(現在86歳)の証 [...] 続きを読む »


2010/08/02

あの日、校庭で起こったこと―戦争のころ(2)

 

夏休み前の暑い日でした。ぼくたちのクラスは体育の授業で校庭にいました。どどーん、という地鳴りのような音がして、白い土煙が上がりました。何が起こったのか、一瞬驚いてそっちを見ましたが、土煙で何も見え [...] 続きを読む »


2010/07/28

紙幣が降った朝―戦争のころ(1)

その朝、空から一枚の紙幣が舞い降りました。お札は完全に灰になったまま、姿だけはきっちりとどめていました。紙幣はそれから、あちこちにひらひらと降りてきました。お金が降ってくる…、近所の人たちも騒ぎ始めました。それらは、 [...] 続きを読む »