2010/04/19

永山団地名店街、「シャッター街ではありません!」–テレビの決めつけ報道に困惑

空き店舗が目立ったかつての苦境を乗り越え、10年越しでリフォームや集客イベントなどの努力によって少しずつ活気を取り戻し、今では1店舗分の空き物件以外すべてテナントが入って営業している多摩市の永山団地名店街(永山4丁目2番地)。だが、テレビ局の不正確で心ない“決めつけ報道”により、市外はもとより近隣の住人にまで誤解が広がり、これまで積み上げてきた努力が一気に崩れかねないほどの影響を受けているという。

心情を吐露したつぶやき

永山団地名店会の商店街事業部(「わいわいショップながやま」の名称で喫茶スペースも併営)で企画運営を担当する永山真紀さんは、ミニブログサービス「ツイッター」を利用して、ユーザー名「永山名店街」(@nagayamameiten)で情報発信している。18日の夕方、永山さんは以下のようなつぶやきを投稿した。

各メディア関係者の方にお願いしたい!あなたたちが深く考えずに流した報道によって影響を受けるのはその周囲です!正しい報道を!某テレビ局が多摩NT建て替えに関して流したVTRに諏訪商店街としてうちの映像が流れました。ご丁寧に「シャッター街となった地元商店街」とつけて。

うちは一応空き店舗は一か所。結果、そこに映し出されたことで問い合わせとして「おたくの商店街、もうダメなんでしょ?」と言われました…(泣)多分、詳しくは知らない方が撮影したんでしょうが、では聞いて確認してください。頑張ってもこうして潰されるのはツライんです。

早朝に来て「シャッター通り」を撮影

19日午後、たまプレ!の取材に応えた永山さんは、テレビ局は現場を取材して調べる前から、「多摩ニュータウンの老朽化した団地」と「さびれた商店街」という“台本”を用意し、それに沿う映像や写真を撮影して報道してきたと話す。3月下旬に主要メディアで大きく報じられた諏訪2丁目団地の建て替え決議のときも含め、テナントの定休日が多い水曜や、店が開く午前10時よりも前など、シャッターが目立つ時間帯を狙ってスタッフがやって来て撮影し、その映像に「シャッター街」「シャッター通り」などのテロップやコメントをかぶせて報じる、ということが繰り返されてきた。

確かに十数年前には地域に陰りが見えはじめ、テナントが去ったまま借り手のない物件が多くなった時期もあった。だが、長らく中断されていた秋祭りを諏訪商店街との共催で2001年から復活させたほか、毎月開催のフリーマーケット、12月に実施する「夢灯り(ゆめあかり)」など、地元だけでなく市内の他の地域からも住民に足を運んでもらえるような催しを続け、商店が一生懸命がんばっていることをアピールしてきた。その甲斐もあって、空き店舗がひとつ、またひとつと埋まり、少しずつではあるが利用客も増えてきている。

そんな中、偏ったテレビ報道が流れる。「これまでイベントに足を運んでくれた市内の方々も、あんなニュースを見たら、『ああ、あの商店街はさびれちゃったのか』と思い込んでしまいます」と永山さんは心配する。そこに追い打ちをかけるように、某テレビ局の制作部からの電話で「おたくの商店街、もうダメなんでしょ?」という暴言。いつもは明るい永山さんのツイッター投稿に、やりきれない思いがあふれ出た。

あきらめず、前向きに

「率直に言って、賑わっているというにはほど遠い状況です。それでも商店会のメンバーや、市内にある多摩大学や国士舘大学などの学生さん、ボランティアの方々などみんなでアイディアを出し合って、地域を盛り上げようとがんばっています」と永山さん。たとえば、毎月開催しているフリーマーケット(次回は5月15日土曜)は、地域還元の気持ちを込めて、出店料を無料にしている。また9月の秋祭りにはステージを設営するので、踊りや演奏、パフォーマンスを披露してくれる団体を今から募っている。また12月の夢灯りには、なるべくたくさんの灯りをともしたいので、協力してくれる施設やお店、ボランティアを大々的に募集するとのこと。

「住宅街の商店街、地方の商店街は共通した悩みを持っています。こうした取り組みをきちんと取材して伝えてくれたら、他の地域で苦労している商店街にも参考にしてもらえるはず」と永山さん。ツイッターで切実な思いをつぶやいて気が楽になったのか、今後の企画について語るその表情は晴れ晴れとしていた。(高森 郁哉)

2010/03/29

多摩ニュータウン諏訪2丁目団地、「国内最大級」の建て替えへ

多摩ニュータウンの諏訪2丁目住宅で28日、管理組合の臨時総会が開かれ、老朽化した団地の建て替えが採決された。現在5階建ての一角が最高で14階建てに高層化され、住環境とともに街の景観も大きく変わることになる。

日経新聞によると、5階建て23棟(640戸)が11~14階建て7棟(1235戸)に高層化、集約化され、建て替え規模は「国内最大級」という。予定では2011年夏に着工し、2013年秋に完成する見通し。

諏訪2丁目住宅は、京王永山駅および小田急永山駅の南東に位置し、駅東側のバス通り(都道18号府中町田線のバイパス)を南に登ると左手側に見える団地。多摩ニュータウンで最も早い1971年(昭和46年)に入居が始まり、約40年が経過。建物の老朽化とともに、住民の高齢化も進んでいる。

2010/03/27

3件のハシゴ取材?

今日は愛宕かえで館でのミニバスを走らせる会の定例会、諏訪「すくらんぶるーむ」での『私たちが学ぶまち2010』、それにたまたま移動中に遭遇した永山南公園での「出前牧場」という催しにお邪魔してきました。外出向きの晴天でしたが、まだ肌寒く、桜の開花もまばら。明日は多摩桜ウォークが予定されていますが、果たして散策コースの花の咲き具合はどうでしょうか。

走らせる会では、アンケート結果などから、10月に試験運行が始まっても期待するほど住民が利用しないのではないか、と危機感を募らせていました。3つの班に分かれてのブレインストーミングで、会の活動を報告したり路線の目的地である永山駅の周辺の魅力を「ミニバスニュース」で伝える、商店とタイアップして買い物が安くなるクーポン券を発行する、地元商店街でイベントを実施して他の地域の市民にも利用してもらえるようにする、といったアイディアが出されました。東京都市大学環境情報学部の小池情報デザイン研究室からも2人の学生さんが出席して、ブレストにも加わっていました。

たま学生連合とNPO多摩ニュータウン・まちづくり専門家会議(上の写真は事務局長の松原和男氏)が開催した地域研究発表会は、今年で2回目だそうです。都市環境や福祉を学ぶ学生さんたちが、諏訪・永山地域を中心とする多摩ニュータウンでの高齢者と児童の生活環境を調査・研究した成果を発表するもので、パワーポイントを駆使して行ったプレゼンも本格的。それぞれの発表後には住民ら聴衆から突っ込んだ質問や具体的な意見、アドバイスも出ていました。

出前牧場というのは、市に9つある市立児童館がそれぞれ年1回近くの公園などを利用して開催するイベントで、もう10年以上続いているのだとか。今日は永山児童館が川崎市の福田ファームに動物を連れてきてもらい、子どもたちがポニーに乗ったり、ひよこを触ったり、羊やヤギや豚に餌をあげたりしていました。

動物とのふれあいは、素朴ではあるけれど、いつの時代も子どもにとって貴重で刺激的な体験になると思うし、普段何気なく通り過ぎている見慣れた公園で、大勢の子どもたちとお母さんたちが動物を囲んでいる風景も新鮮に感じられました。

今日は取材というよりも、住みよいまちにしよう、暮らしを豊かにしようと取り組んでいるみなさんの集まりを見学し、勉強させてもらった一日でした。

2010/03/21

学生による地域研究発表会、27日に諏訪で開催

たま学生連合とNPO多摩ニュータウン・まちづくり専門家会議は3月27日(土)、諏訪名店街内の公共スペース「すくらんぶる~む」で『私たちが学ぶまち2010』と題した研究発表会を開催する。午後1時30分から5時までの予定で、参加は無料。

共催に名を連ねる法政大学保井ゼミ、首都大学東京上野研究室、大妻女子大学松本ゼミの学生たちが、諏訪・永山地域や多摩ニュータウンにおける児童と高齢者の暮らしや環境について研究した成果を持ち寄る。3部構成で各グループが発表した後は、全体講評、意見交換、懇親会(参加費2000円程度)も予定されている。

同会議はまちづくりに関する行事を定期的に催しているほか、老朽化した住宅のリフォームなどを相互互助やボランティアなどで請け負う「困助(こんすけ)工房」や、コーポラティブ住宅のプロデュースといった取り組みも行っている。

『私たちが学ぶまち2010』の詳細

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